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グループの金融会社「トヨタファイナンス」が扱う専用住宅ローンの取り扱い地域の拡大や、グループの部品メーカーの技術を盛り込んだ住宅の開発などがそれだ。
自動車業界の巨人トヨタが、住宅産業でも確固たる地位を築けるのか、グループ会社を含めたトヨタの力と住宅部門に賭ける〃本気〃が試されている。
「事業の形態からみて自動車が大きな核であることに変わりはない。
自動車という根っこにどう新しい領域が加わるかということだ」とW副社長は、事業開発を統括する立場からトヨタの方向を見る。
かねてからトヨタは、「自動車の陸を中心に空と海も制するのでは?」との見方をされてきた。
現にトヨタはマリン事業部とエアロ事業室を持つ。
トヨタのマリン事業部は一九九七年に発足し、自動車で培ったエンジンノウハウをマリン商品に生かし、海洋国日本でのマリン事業化に意欲を示した。
しかし、バブル崩壊後の景気の長期低迷から国内マリン需要が後退しており、トヨタマリン事業としては苦しい状況にあるのが実態だ。
そこで、「舟艇事業、エンジンビジネス事業、スキーボート事業がトヨタマリン事業の三本柱だが、二○○四年度には単年度黒字化に持って行きたい」(Yマリン事業部長)と意欲を燃やしている。
ただ、「そのためには、トヨタの原価低減・調達プロジェクト活動のマリン事業での活用やヤマハ発動機さんとの連携も必要だろう」と言うように、トヨタ自動車とヤマハ発動機の資本提携がトヨタマリン事業の方向に大きな影響を与えることになりそうだ。
ヤマハはマリン事業の最大手であるが、マリン部門自体は国内需要の低迷からテコ入れを進めているところでもある。
トヨタとヤマハ発動機が資本提携し、マリン事業でも両社が手を組むことによって新たな方向が生まれることにもなる。
マリン事業をトヨタが単独でやりきれるかどうかが一つの岐路でもあり、そのカギはヤマハが握っていると言っても過言ではない。
一方、エアロ事業は九一年にエアロ事業室が設置されて事業化に着手したが、「なかなかR&D(研究開発)の域を抜けきれない」(W副社長)状況にある。
当初、セルシオのエンジンをベースに航空機のエンジン開発を進めたが、これに代わって専用エンジンの開発を進めている。
ただ、R&Dのフェーズからステップを進めてどう事業化できるか、まだ模索している段階である。
トヨタとしては、単に陸海空を制覇するということでなく、ITSのような新たな社会システムの構築の中で活用できる事業領域としてとらえている。
マリンやエアロ事業は、まだ険しい道程にある。
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